9月に書いた「私は恵まれているんです」って日記の書いたその日でした。
母から「おじいちゃんが救急車で運ばれた」と電話がかかってきました。
が、数時間後驚くぐらいに元気になり「痛くも痒くもないわっ」と可愛げのないことを言う祖父
片肺を14年前に取ってから14年も生き延びるその生命力は
「病気になっても、肺がなくても、この人は生きるものだ」と、思い込まされてしまう程でした。
その日から病院での生活。
11月に入り、仕事が忙しくなりなかなか顔を出すことが出来なかった・・・と、言えば言い訳になってしまいますが
「明日、おじいちゃんに久しぶりに会いに行こう」と言っていたその日の朝
父から「意識が戻らない」との電話。慌てて向かうものの私が到着する5分前に息をひきとりました。
おじいちゃんが眠る横でずっと泣きながら「会いにこなくて、ごめんなさい。」と泣くことしか出来ませんでした。
最後に会った時「退院したらロールケーキ買っていくね」と言う私にニコっと笑いながら「おう!」って言うてたのに・・・
大工さんで、頑固で、頭のよいおじいちゃんは誰に対しても厳しい人でした。
けれど私には本当に優しくて、すごく可愛がってくれました。
私が今住んでる家もおじいちゃんが建ててくれました。
17年前に建てたとは思えない今でも素敵な家です。
ジグソーパズルが大好きで、ロジックパズルが得意で、フリーセルが大好きで、
映画が大好き、ジャズが大好き、阪神大好き、大好きなドラマは時代劇。
そして、何故か「ごくせん(ドラマ)」が大好きでした。
私にとって、また生まれ変わっても、この人の孫でありたいと胸を張って言える素敵な祖父でした。
思い出せば、優しい笑顔の祖父の顔しか思い出せません。
今まで可愛がってくれてありがとう。
そして、命の大切さを教えてくれてありがとう。
会いにいけなかった「後悔」は本当に私にとって大きいものでした。
「生きていることが当たり前」だと思ってしまうのは当たり前なことだと思います。
でも、だからこそ会いに行ってください。
家族がもし離れている場所にいるのなら、時間を取って、顔を見せてあげてください。
きっと喜んでくれるはずです。
今年、沢山の人と出会い、色々な想い、感情、耐えること・・・学ぶことが沢山ありました。
私もまだまだ人としてダメな部分が沢山あるのも学びましたし、人として強くなった部分もありました。
個人的には色々・・・ありましたが、やっぱり毎年最後には「今年もいい年だったな」と思えることです。
日記の最初にも書いていた「私は恵まれている」そう思えることにつながっているんだろうということです。